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名映画紹介 家族を想うとき 

家族を想うとき 

予告動画↓

https://youtu.be/GhWWYapxC80

解説
麦の穂をゆらす風」「わたしは、ダニエル・ブレイク」と2度にわたり、カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。現代が抱えるさまざまな労働問題に直面しながら、力強く生きるある家族の姿が描かれる。イギリス、ニューカッスルに暮らすターナー家。フランチャイズの宅配ドライバーとして独立した父のリッキーは、過酷な現場で時間に追われながらも念願であるマイホーム購入の夢をかなえるため懸命に働いている。そんな夫をサポートする妻のアビーもまた、パートタイムの介護福祉士として時間外まで1日中働いていた。家族の幸せのためを思っての仕事が、いつしか家族が一緒に顔を合わせる時間を奪い、高校生のセブと小学生のライザ・ジェーンは寂しさを募らせてゆく。そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう。2019年・第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

 

上映日:2019年12月13日
製作国:
イギリス
フランス
ベルギー
上映時間:100分
ジャンル:ドラマ
 

監督
ケン・ローチ
脚本
ポール・ラヴァーティ
出演者
クリス・ヒッチェンズ
デビー・ハニーウッド
リス・ストーン
ケイティ・プロクター
 

 

僕の感想

 

実質自営扱の宅配ドライバーに転職した夫リッキーと掛け持ち訪問介護の妻アビー、2人の子を抱え幸せな家庭を築こうと奮闘するが仕事の負担は増すばかりでイライラ募り子供との距離も出来て家庭崩壊に向かい出す。“働けど働けど楽にならず” 極めて今日的なテーマ、保障のない雇用関係、過重な労働とノルマで家庭での会話時間は減る一方、思春期の長男はグレて学校休みがちetc。身につまされながら見入ってしまう。宅配業と訪問介護の過酷な現場が多分そんなに誇張なく描かれている、世界共通の実態。観る人によって感情移入する対象はまちまちだろうな。短気だけれどマイホーム取得と家族の為にノルマと規則に縛れても忍従する夫、夫と子供の間に立って家族離反を食い止めようと頑張る妻、親の大変さ分かりつつも思春期特有の反抗期に逆らえない低音ボイス長男、そんなハラハラ家庭を見ているしかない健気な幼い長女、鬼と言われても配達優先のシフト厳命する雇用監督者。家族の絆を取り戻せて明るい兆しに向かう予定調和があると信じつつ観ていたらあの尻切れトンボのような結末に衝撃走りました。娘を乗せて宅配した日、全員乗せて合唱しながら妻の介護先に向かった深夜の束の間幸せあっても、結局はどんなにやるせなくても泣きたくても引き留められても働き続けないと家族を守れないと決めるリッキーの心持ちに同じ家長⁈として1番シンパシー感じてしまいました。

 

 

Aさんの感想

 

マイホーム購入の夢を叶えるため、フランチャイズのドライバーとして独立を決意したリッキー。またその妻アビーも介護福祉士として、共に働き詰めの毎日を送っていた。そんな生活に2人の子供たちは寂しさを募らせていき、、、、

それなりに人並みの生活ができ、決して物凄く貧しい訳ではないけれど、より良い生活を‥と少し思っただけでこんなに追い詰められてしまうなんて。“独立”って聞こえはいいし、今作の事例ばかりではないことは承知の上で、真面目な人ほど搾取される仕組みはやっぱり良くない。

そして少なくとも、金銭的な余裕と心の余裕は比例するんだろうなと‥

ただ家族間のコミュニケーションが希薄になったと言えども、終盤に娘がとった行動といい、歯止めの効かなくなったリッキーを皆んなで必至に止めようとする姿といい、家族の関係性が冷え切っていないところは救いに感じた。

 

Bさん

終始胸がズキズキ、胃がキリキリと痛む映画。
何なら雇われの身かつ将来は家族を持ちたいとも思っているので私自身も重なりここのところ観た映画で1番しんどい映画だった……
監督が切り取る労働者階級の苦悩は無駄が無いため目が離せない、内容はリアルでドキュメンタリーのよう。
主人公達の様な家族は世界にも日本にもかなりの人数で存在している。
これは個人の努力不足だと一言で片付かないだろう⁉︎社会問題として捉えて改善しなければならないというメッセージが強く伝わった。
この映画最高だが元気がある時にみるべし…
 

 

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